「そうだ、葉っぱを売ろう!」横石知二著を読んで考えるマーケティング

ちきりんさん「マーケット感覚を身につけよう」を読んで、その中で紹介されていた「そうだ、葉っぱを売ろう!」を読もうと思い、即日新宿ブックオフで購入。
地方創生という言葉を表面的な意味でしか分かっていなかったことを知る事が出来た。
「マーケティング」「地方創生」とカテゴリーで括るとなんとなく理解できたつもりになるが、この本を読むとそこにある根本は「人を動かす力」「自分達の持っている資源の何が売りになるか」を徹底的に考える力なのではないかと思った。横石さんは現場を一番知り尽くしていて、現場がどうすれば最大限の価値を発揮できるかを表面ではなく突き詰めて考えている人だと思う。

結果、年金暮らしのお年寄りが所得税を納める様になり、診療所やデイサービスに行っていた人たちが働き、役場や農協に集まり朝から酒を飲んでいた人達が来なくなった。
そして、様々な賞を受賞したり、TVで取り上げられ、海外の大使が来て自分たちの街を誇りに思うようになる。
これは、自分が今まで所属していたどこの企業でもクラブチームでも、部活でも組織にとってもお手本をするべきところがある事例になる本だと思う。

一時期話題になった、地方の「花嫁対策」に支援金を出していくのに大反対をしたい問う事にもその考えの深さを感じる事が出来る。
×これは地域に魅力がない→そこに住む男にも魅力を感じる事が出来ない。
○産業を育てる→住民や地域に魅力が出る→花嫁や後継者問題は解決できる。
魅力がない町に嫁いでくれる人も居るのかもしれないが、廃れていく仕事をしている人に魅力を感じる事は難しいのではないか。
その根本的な仕事を解決していくことを考えた横石さんはその後のことも考慮した時にこの様なことに反対したのだと思う。

本の中で出てくる「やる気を育てる」「場面づくり」については自分の仕事に生かせることが大きく感じた。
パソコン、使う人が見たい情報がそこにはなかったら「ただの箱」単純に、自分に当てはまる事や、自分の利益になる情報が有れば見る。
葉っぱの値打ちは売っている値段の5%しかない。残りの95%は「場面」→「価値」→「情報」→「仕組」の渦を巻いて評価されて売れる中から生まれてきている。例えば、売れる場面を想像するバナナやミカンを新幹線で1個で売って、ごみを入れる袋をつけておくなど。

村上龍さんがこの本の帯でも書いているが、「その土地に生きる一人一人が目標と生きがいを持てるかどうか」と書いているが、まさしくこの本ではその事が熱と想像力を刺激して伝えられる。机で数字で考えるマーケティングではなく、現場の人や物に直結するマーケティングを学べたと思う。